口蹄疫の感染拡大を受けて、動物用消毒薬の需要が全国各地で急増している。販売会社や製造会社では在庫が底をつきそうな事態に。畜産農家を守ろうと飼料業界では支援に向けた動きも進んでいる。
畜産機材を販売する協同インターナショナル(川崎市宮前区)は、畜舎で使う消毒用衛生マットや消毒散布剤の注文が舞い込んでいる。1970年代から欧州製の畜産機材を輸入販売しており、取引先は全国にある。池田謙伸社長は「供給が追いつかない状況だが、長年付き合いのある農家をできる限り支援したい」と対応を急いでいる。
明治製菓(東京都中央区)は動物用の塩素系消毒薬を緊急増産している。「口蹄疫が確認された4月20日からの1カ月で5年分を出荷した」と広報担当者。増産態勢にもかかわらず、在庫は底を尽きかけているという。
配合飼料メーカー各社は飼料の配送車を消毒したり、営業担当者が訪問先ごとに長靴を替えるなど感染防止を徹底。家畜を殺処分した農家に対して飼料代の支払い猶予を検討する動きも広がっている。
配合飼料大手の協同飼料(横浜市西区)は「被害を受けた農家が経営を継続できるよう可能な限り対応したい」。別の配合飼料メーカーは「過去に例のない規模。取引先に感染が拡大すれば、今後の業績に影響が出かねない」と話した。
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